土産物屋やカフェの入口の壁

2011.07.13

ツーリストオフィスをさがすのにも、入り組んだ道をぐるぐる走らなければならず、途中であきらめ歩くことにした。知らない町は、やはり歩くに限る。それに、ベジャは車で走りまわるほどの町ではない。長方形や丸い石が敷きつめられた路地裏を散策すれば、気分も落ちついてくる。住宅や店の入口や壁には、アズレージョとよばれる、絵模様の化粧タイルがあった。大きなもので、長さが一メートル近いものがあったが。女性像や帆船、花、鳥などを描いたタイルは、白い壁によく似合っていた。アズレージョは、一五世紀のころイスラム教徒が持ち込んだものとされている。初めのうちの色はもっぱら青色だったが、一七世紀以降はさまざまな色が使われるようになり、近年では、ステンドグラスを思わせるようなカラフルなタイルまで登場している。それにしても、この町では青い色が目立つ。土産物屋やカフェの入口の壁あたり、看板の文字、道に張り出している屋根テントの色などである。青といえば、かつてイスラム文化が栄えた北アフリカのチュニジアや、モロッコ町でもよく見かけたことを思い出した。ムーア人、イスラム教徒は、ブルーという色に特別な意識、理由も持っているのだろうか。単に、地中海の空や海の色を象徴させているのだろうか。イスラム寺院にもこの色が使われている場合が多いように思える。