エステに通っている意味がない

2011.04.12

「汗、かいてきた?体の中の余分な水分や老廃物は、汗と一緒に出ちゃうわよ。ほら、汗を出しやすくするオイルを塗ってからサウナに入っているでしょう。だから代謝がよくなっているのね」私の顔の位置まで来ると、店長は腰を落として屈み、説明を続けた。「それで低周波を行えば運動をしているのと同じなのね。だから体にもいいし、代謝がさらに高められるから、脂肪も燃やしてくれるのよ。体質改善で体重はかなり落ちるわね」額に拭っても噴き出してくる汗をかいている店長は、間近で見ると肌がとても綺麗だった。これだけ汗をかいたらお化粧が取れてしまわないかと思うが、顔に塗られたファンデーションは、斑になることなく綺麗なままだった。そのあと、汗をかかない人は体の循環が悪く、老廃物が溜まりやすいから、肥満になったり吹き出物ができたりする原因になると、店長から聞かされた。そういう人は老廃物が下半身に溜まるからむくみを起こしたり、冷え性になったりする、そもそも太りやすい体質だということだった。そのことも女性誌には載っているから知っていた。「○○さんも汗をかかない体質でしょう」「そうですね」「うちのサロンのお客さんて、そういう人が多いのよね。全く運動しないとか」「運動はしないですね。時間がないですから」「そうなのよねえ。だから是非、このコースで体質を改善してほしいわ」止まることなく汗を流している店長に言われると、新陳代謝がいいから肌が綺麗なのかと思ってしまう。それに比べて私のほうは、朝から深夜まで働いて、帰宅後は炊事で遊びに行く暇もないし、疲れ過ぎて運動をする元気もない。さらに偏食をしているから体の代謝は悪くなる一方で、体のバランスが崩れてしまい、寒さがかなりこたえるようになっていた。足のむくみも一晩では改善されず、いつもむくんでいる状態だった。だからつくづく健康管理が美容に深くかかわっているのだと思う。それを分かっているのにあと回しにしてしまう。そしてそういうことを言っているうちは、美しくはなれないに違いない。店長は他のお客さんに呼ばれて行ってしまい、私は退屈な時間を過ごしはしめた。他の客はダイエット中の食事の取り方や便秘の治し方、生活改善の相談や、彼氏の話、会社の上司の悪口、仕事の愚痴などを客同士かエステティシャンと話している。話していたほうが退屈しないし、眠くもならないだろう。しかし私は話す人もいなかったので、ぼんやり天井や壁に張られている模造紙を眺めることにした。壁に張ってある模造紙には、規則正しい食事を取るための目安として、栄養素が書かれていた。よく耳にする「五大栄養素」だ。偏食をしていれば私のように代謝が悪くなって、健康にも美容にも悪い。だからエステでも、バランスのいい食事を勧めているのだと思った。「第一群(タンパク質)「肉、大豆、魚」第二群(カルシウム)「牛乳、チーズ、ヨーグルト」第三群(ビタミン、ミネラル、カロチン)「カボチャ、人参などの緑黄色野菜、大根、キャベツなどの淡色野菜、海藻、みかん、リンゴなど」第四群(炭水化物)「ご飯、パン、麺類」第五群(脂質)「バター、マヨネーズ、油」」今日から食生活を改善していこうと決めていた私は、この五大栄養素を真剣に見ていた。それが守れなければ、エステに通っている意味がない。
[参考]
エステティックサロンPMK千葉店

PMKエステティックサロン渋谷店

品川のエステサロンPMK