廃油が不正規で流通

2011.09.16

シュレッダーはその程度のことは想定して設計・製作してあるため、機械が壊れることはないのだが。また、解体業者が廃車の中に残っているガソリンを抜き取り、自分のクルマの燃料に使うのも珍しくはない。ごくたまにだが、人知れずどこかに捨ててしまうケースもある。いちばんひどいのはガソリン・スタンドと解体業をともに経営している人のケース。もちろんめったにあるわけではないが、廃車のタンクからガソリンを抜き取り、スタンドの地下にあるタンクに入れ、新品のガソリンと混ぜて販売してしまう者もいる。これはりっぱな犯罪だが、これまで摘発されて問題となったことはほとんどない。オイルにもあきれた話がある。関西のある解体業者がこう証言する。「抜き取ったオイルをドラムカンに詰めたんですが、それがどんどん増えるので処理業者を探したんです。ところがいいところが見つからないので、各方面に相談したんですよ。通産局にも警察にも消防署にも行きましたよ。ところが、だれもまともな返事をしないんです。どうやら『見て見ないふりをするから、バレないように処分してくれ』ということのようなんです。行政からしてこれですからね」廃車から出るガソリンやオイルも金属製品と同じようにリサイクルできるのはいうまでもない。事実、廃油業者というのは現存しており、再び精製してボイラーなどの燃料用に使用されている。しかし、これも集荷および精製の過程でカネがかかり、バージン原料からつくられたものより経済効率で劣ってしまうのだ。廃油が不正規で流通したり、ときにドラム缶に詰められたままの状態で山間部などに放置されているのはこのためである。